サーフィンをはじめる人の99%がしている間違い
サーフィンをはじめてやる人のほとんどが、「ボードの上に立っている自分」を想像すると思います。
もちろん、サーフボードは立って乗る道具です。
でも、サーフボードの上に立つ事が目標でしょうか?
サーフィンスクールも「はじめの人でもその日のうちにサーフボードに立てるようになります」を売り文句にしているところがありますが、それで良いのかちょっと疑問です。
立てたら「やったね、センスありますね」
立てなかったら「今日はコンディションが悪かったけど、次回はきっと立てる」
みたいな。
本人も立てたらOK、先生も立たせたらOKという雰囲気があります。
間違ってはいませんが、違和感を覚えます。
スクールで使うソフトボードは、波を捕まえやすく、転びにくいデザインです。
立ってまっすぐ波に乗る体験は、スクール用ソフトボードとヒザくらいの小さな波とインストラクターのちょっとした手助けがあれば、10人中9人はできるようになります。
波に乗る体験は素晴らしい経験ですし、サーフボードの上に立って波の上を滑りながら見える景色は別世界でしょう。
その体験を楽しんで欲しいのですが、それで満足しちゃうとちょっともったいないです。
自分の意のままにサーフボードを操る体験をして欲しいのです。
プロサーファーみたいになろう!と言っているのではなく、自分で波を捕まえて、徐々に横向きに滑ることを覚え、波に乗ったら沖に戻る。
今の自分に合ったコントロールが出来ればそれで良いのです。
別の言い方をすると、
立てるようになっても、ボードコントロールが出来ないんじゃ逆に危ないのです。
例えば、立ち上がって滑っていった先にサーファーが浮かんでいたら、どうやって避けますか?
サーフボードから飛び降りたりして直撃はかわすと思いますが、ヒヤリとするはずです。
サーフボードに立つ事よりも、サーフボードをコントロールする事の方が大切なのです。
海での立ち振る舞い、減速と加速、方向転換を覚えましょう。
はじめてのサーフィンを終えたあと、以下の4つについてなんとなく理解できたか自分に聞いてみてください。
海辺から波に乗る場所までの行き方
波の待ち方
乗ってからの減速と加速の方法
サーフボードの進行方向を変える方法
加速や減速、方向転換について知らないのは、アクセルとブレーキ、そしてハンドルの操作を教わらずに自転車や自動車で公道に出るようなものです。
すぐに出来るかどうかはさておき、どこにブレーキとアクセルがあるかくらいは理解しておきたいですね。
さらに海辺から波の乗る場所までの行き方(パドリング)と波の待ちかた(ウエイティング)も教わりましょう。
もっといえば、潮の流れやポイントの見極め方法など、覚えたい基礎知識はたくさんありますが、最初から詰め込もうとせず興味が出たら徐々に覚えていけば良いと思います。
まずは、上に書いた4つの事を意識してみまあよう。
サーフボードをコントロール出来るサーファーになるのは簡単じゃありません。
でも、きっと続ければ誰でも出来るようになります。
道具の有無はさておき、まずは1人でも海に行って、サーフィンの練習が出来るようになれたら良いですね。
また、そういった道筋をしっかり示してくれる友達あるいはインストラクターからサーフィンの手ほどきを受けるのもオススメです。
色々と書きましたが、
サーフィンをはじめる日に立てたかどうかを気にするよりも、ちょー基本の海での遊び方(4つのポイント)を理解したほうがきっとサーフィンが楽しくなるという話でした。
Keep paddling.