知らないよりは知っていたほうがいい、世界基準のサーフィンルール#1
サーフィンのルールとマナーってわかりにくいですよね。
ドロップインは悪いことっていう割には、平気でドロップインを繰り返しているて人もいますし、ローカル優先って言っても、そもそもローカルとビジターの境界線ってどこにあるの?って思ったことありませんか?
たしかにサーフィンには地域特有のルールがあり、中にはビジター禁止という徹底した前提条件があるポイントもあります。
上記のような特定のポイントやコミュニティー限定のルールについてあれこれ言うつもりはありません。
サーフィンにはそういう部分もあっていいと思うし、その波にどうしても乗りたければ、コミュニティールールに文句を言うより、どうすればサーフィン出来るのか考えたり、人に聞いてみたほうが早いです。
カリフォルニアのホリスターランチみたいに土地や家を持ってないと海岸にアクセスすら出来ない場所に比べれば、自分の出方次第では仲間になって一緒にサーフィン出来る可能性があるだけマシだと思います。
話がそれましたが今回は上記のようなコアなサーフィンコミュニティー限定ルールではなく、一般的なルールに的を絞って書きたいと思います。
ちょっとマニアックな内容ですが、レベルや経験年数を問わず役に立つ部分があるかもしれないので、是非読み進めてみてください。
1本乗ったら、しばらく休む
セットが入ると我先にパドリングを開始して波に乗っていくロングボードに乗ったおっちゃん。
ニコニコしながらみんなを追い越して、ピークでウエイティングを再開。
次のセットにも間髪いれずにテイクオフ。
これもよく見る風景ですが、サーフィンのマナー検定的にはアウトですね。
楽しいのは自分だけで、周りのサーファーは楽しくありません。
良い波に乗ったら、ゆっくりパドルアウトしながら徐々にピークに戻りましょう。
次の波に乗るまでどのくらい間を空けるべきかは、その日の混雑状況や自分の心の余裕にもよっても変わりますが、みんなが和やかにサーフィンするために自分の欲求をコントロール出来るサーファーってカッコいいですよね。
パドルした時点で1本カウントされる
先ほどの果敢なおっちゃん、次の波にもパドリングしはじめましたが、ポジションが悪くてテイクオフならず。
しかし、その次に来た波にパドリングして今度はテイクオフ成功。
また気持ちよさそうに乗っていきました。
これもサーフィンマナー検定においては、アウトです。
「パドルした波には必ず乗る」が原則ですが、乗れないこともしばしばあります。
乗れなかったのは仕方のないことですが、だからといって次に来た波にパドリングするのは控えましょう。
最初の波にパドリングした事を他のサーファーは見ています。
だいたい「あの波良いなー、でもあの人が行きそうだから遠慮しよう」とか考えながら見てます。
テイクオフに失敗して間髪いれずに次の波に乗って行くのは、誰かの波を横取りするのに等しいです。
テイクオフに失敗するのは構いませんが、ミスったら静かにピークから少しずれて何本か波を見送りましょう。
その上でまた自分の波が来たらアプローチするようにしましょう。
いっぱい波に乗りたい気持ちはみんな一緒なので、頑張っちゃう気持ちも分かりますが、みんなが楽しめるように自分の欲望をコントロール出来たら海の中の雰囲気は良くなります。
大勢で一気に入らない
例えば4人でサーフィンに行くとしても、海に入る時はちょっと分散して海に入りましょう。
5分時間をずらしても良いし、エントリーする位置をずらしても良いと思います。
何も考えずに4人で(3人でも2人でも)同じ場所から同じタイミングでパドルアウトするのは、やめましょう。
先に入っているサーファーからしたら、いきなり人数が増えるのは嬉しくないし、それが集団だったらさらに気持ち良くないです。
一緒に海に行った人とあえて少しタイミングをずらして海に入る、そのちょっとした気遣いだけで印象はだいぶ変わるもんです。
あなたが海に来てから帰るまで、あなたは気づかなくても常に誰かがあなたの事を見ています。
良いサーファーだと思ってもらえたらサーフィンしやすくなるし、反対の印象を持たれたらサーフィンしにくくなります。