ロングボーダーが行ってみるべきサーフポイント10選
マリブ (カリフォルニア)
カリフォルニア滞在中に南からのウネリが届いたら何を差し置いてもマリブを目指しましょう。
ロサンゼルス国際空港からPCHに乗ってサンタモニカを過ぎたらマリブはすぐそこです。
目印になる大きなピアがあるので通り過ぎちゃう事も無いと思います。
マリブはだいぶ暗い夜明け前に入っても先客が必ずいて、夜明けから30分以内にポイントパニック状態に突入する正真正銘の大人気スポットです。
波はひたすらパーフェクトで、ピークから最後まで1分以上乗れることも普通にあります。
波がある日は路上駐車がすっごく多くてパーキングスポットを確保するのに苦労するかもしれません。
しかも、夜明けから30分くらいは比較的平和ですが、日が上がる頃には人だらけで、苦労して波に乗ってもドロップインされます。
でも、マリブには絶対に行って欲しいです。
乗れる本数だけ考えたら、もっと良いところはたくさんあります。
でもマリブのラインナップに身を置く事、波の乗る事、ビーチではマリブの壁に触ってみたり、ゆっくりサーフィンを見て過ごす時間、全てにプライスレスな価値があります。
リアルにその場所で過ごす時間って映像とは全く違う刺激があります。
それなりに波が良い時は、かなりの確率でビデオに登場するサーファーに会えます。
そして彼らの素晴らしいライディングを目の前で見れます。
そして余裕を持ってラインナップで浮かびながら、ドロップインされても気にせず、その完璧にピールするレギュラーを体感しましょう。
マリブでたった1本乗るために、貴重なトリップ日程を1日割く価値は十分にあります。
余裕があればマリブから20分くらい北上した場所にカウンティーラインってポイントがあります。
波はそこそこですが、ポイントの正面にあるネプチューンネットというレストランは最高です。
ハンバーガーと一緒にクラムチャウダー頼んでください。
歴史と文化をビシビシ感じられますよ。
リンコン (カリフォルニア)
マリブと並び称されるパーフェクトウェーブがリンコンです。
こちらは冬に届く北西からのウネリに反応します。
場所はマリブから2時間くらい北上したところにあります。
101のbates roadってところで降りるとリンコンのビーチパークがあります。
ここも波がスペシャルな時はカリフォルニア中からサーファーが集まりますが、マリブに比べると空いてることが多々あります。
特に狙い目は波の小さな日や潮があげている時間帯です。
みんなサイズがあるほうが良いし、引いたほうがブレイクも良くなりますが、ノーストレスでサーフィンしたいならリンコンフリーク達が出てこない、ニッチなコンディションを狙ってみるのがオススメです。
じゅうぶん良い波なのでびっくりすると思いますよ!
サンオノフレ (カリフォルニア)
個人的にはカリフォルニアで最もお気に入りのビーチかも知れません。
サンオノフレで5号線を降りて、ステートビーチパークに向かいましょう。駐車料金は1日20ドルくらいだったと思います。
最初に行った頃は3ドルだったので、だいぶ値上がりしましたが日本に比べれば、シャワーも更衣室もトイレも整備されているので、良しとしましょう。
たまーに夕方行くと駐車場ゲートの人が帰っていない時がありますよ!そんな時は無料で利用できちゃいます。
長期滞在の場合は、1年有効のパスを買った方が割安な場合もあります。
このビーチパークが最高なのは雰囲気とアクセスできるポイントの多さ!
パーキングの目の前がサンオノフレのメインポイントなので、車からすぐにエントリーすることも出来ますし、北側に15分歩くとチャーチというレギュラーのポイントブレイクがあります。
チャーチはトラッセルズのアッパー、ロアー、ミドルスの隣に位置しており、その中でも一番長いレギュラーのポイントブレイクです。
めちゃくちゃ良い波なのに、駐車場から距離があるので他より空いています。
エントリーしているサーファーもポイント自体の雰囲気もメローなので、気兼ねなく楽しめます。
チャーチまで歩くのが大変だったら、サンオノフレでサクッと入るのも良い作戦です。
波も良いですが、それ以上に入っているサーファーのレベルが高くて一緒にサーフィンしているだけでめちゃくちゃ刺激になります。
インドネシアをはじめ、カリフォルニアより波が良いところはたくさんあります。
でも、カリフォルニアほどスタイルのある上手いサーファーと一緒にラインナップできる場所はありません。
20代前半はカリフォルニアに毎年1カ月滞在していましたが、波に乗る事と同じくらいサーファーを見てました。
海で見るだけでなく、ビーチで一緒に過ごしたり、夜は一緒にパーティーに行ったり、24時間全部使ってできる体験は全部しました。
ライディングだけでなく、彼らのライフスタイルを通じてカルチャーを理解したらサーフィンが上達すると信じていました。
結果がどうだったか分かりませんが、個人的に経験はその後のスタイル形成に生きてると思っています。
カーディフ (カリフォルニア)
先ほど紹介したサンオノフレはオレンジカウンティ(サンクレメンテ)、これから紹介するカーディフはサンディエゴ、次に紹介するプレジャーポイントはサンタクルーズ。
全てに共通するのは、どのエリアも波のバリエーションが豊富で、ワールドクラスのポイントブレイクもあり、歴史があり、優秀なサーファーがたくさん住んでいる点です。
カーディフといっても色々なポイントがあり、5号線をエンシニータスで降りて海辺に向かうと印象的な建物の隣にスワミスがあり、その先のキャンプ場の下にはパイプスがあり、さらに先に進むとカーディフリーフ(カーディフバイザシー)があります。
3つとも素晴らしいスポットですが、特にスワミスとカーディスリーフは絶対に訪れて欲しいポイントです。
スワミスは沖合の棚で割れるレギュラーのポイントブレイクで、他のポイントに比べて少しサイズがある印象です。
この辺りでも屈指の人気スポットで、良い波の時はたくさんのサーファーで賑わいます。
サイズが上がるとさらに波のクオリティーも上がり、そんな日はローカルヒーロー達のスーパーセッションが見れます。
カーディフでサーフィンするならば数日間エンシニータスにステイする事をおすすめします。
少し下ったラホーヤほど賑やかじゃなく、でもカフェもレストランもすっごいおしゃれで居心地の良い町です。
プレジャーポイント (カリフォルニア)
カリフォルニアの波って本があります。
かなり古い本ですが、紹介した全てのサーフスポットが掲載された完璧なカリフォルニアのサーフポイントマップです。
マインドサーフトリップに最適なので、見つけたらゲットしておく事をオススメします。
プレジャーポイントはリンコンから101(ワンオーワン)を4時間くらい北上したサンタクルーズという町にあるポイントブレイクです。
サンタクルーズも素晴らしいサーフタウンで、プレジャーポイントの他にもスティーマーレーン、少し北上するとマーベリックスなどワールドクラスのポイントがたくさんあります。
ロサンゼルス周辺に比べると気候や自然環境も少し変わり、水温はより冷たく、砂漠よりも森が多い風景になります。
ロサンゼルスの華やかさも良いですが、サンタクルーズのちょっとコアな雰囲気も格別に良いですよ。南よりも人口密度が低いので、カリフォルニアの原風景が残っています。
話がそれましたが、プレジャーポイント!
ここはエンドレスサマーⅡの主役、ウイングナット先生のホームブレイクです。
残念ながらピークで本人に会うチャンスはありませんでしたが、ラインナップしているロングボーダーのレベルは高く、ピークは複数あって、基本的にどのポイントもそんなに混雑しておらず、コアな雰囲気はあっても入りにくい感じではないです
オンショアが吹いてもフェイスが乱れにくいのもここの特徴で、これはケルプ(海藻)が多い事に関係しているようです。
出来ればリーシュは外しましょう。ケルプが絡まると結構厄介です。
1番沖のピークから、インサイドまで100メートル以上ライディング可能な素晴らしいポイントブレイクです。
北からのウネリが届いているけど、ロサンゼルス周辺がサイズ不足だったら、サンタクルーズまで足を伸ばしてみては如何でしょうか?
カリフォルニアには他にもヴェンチュラのCストリートやオーシャンサイド周辺のビーチブレイクなど、いくらでも良いポイントがあります。
ヌーサ (クイーンズランド)
オーストラリアもカリフォルニアと同じくロングボード向きのポイントブレイクがたくさんあります。
南半球なので日本とは季節が逆転します。なので冬に行くと、現地は夏。
フルスーツからトランクス+タッパー1枚に着替えることができます。
風も安定しており、朝はオフショアが吹き、暖かくなるとサイドショアに回ってきます。
オーストラリアのポイントブレイクは、バーレーヘッズやヌーサヘッドなど、なにかと「ヘッド」が付きますが、これは海岸線の形のことでしょうね。
海岸線にヘッドがあるとオンショアがオフショアになります?
オーストラリア東海岸で言えば、朝は西寄りのオフショアでビーチブレイクが整い、気温が上がって南東のオンショアが吹き出すとビーチブレイクがチョッピーになる一方、ヘッドの北側を向いた場所(レギュラーのポイントブレイク)はオフショアになります。
なので朝イチより、少し待ってから出動したぐらいが波が良いって事が多いです。
しかも、夕方までずっとオフショアが続くのです。最高ですよね!
ヌーサヘッドといってもポイントはいっぱいあります。
駐車場の正面はファーストポイント、そこから10分くらい歩くとティートゥリーベイがあります。
他にもボイリングポットやグラナイトベイとか、ヌーサヘッドにはやたらポイントがありますがダントツでオススメはティートゥリーベイ。
ファーストポイントよりサイズがあって、波質はロングボードに最適なマリブカインド。
10分のウォーキングも見上げればコアラが居る自然豊かな国立公園の中を歩くので気持ち良いです。
全く人工物の無いビーチには木陰になる場所もたくさんあるので、ピクニック気分でサンドイッチと飲み物を持って半日ゆっくり過ごせます。
ショートボードのイメージが強いオーストラリアですが、ヌーサはロングボーダーも多く、デーンピーターソンやトムウェグナーさんともよくいました。
バイロンベイ (ニューサウスウェールズ)
オーストラリアのポイントブレイクは基本的に全部パーフェクト。
ヌーサヘッド、バーレーヘッズ、カランビン、キラ、スナッパーロックス、バイロンベイ、レノックスヘッド、アンゴーリー、とにかく全部パーフェクトなレギュラーです。
中でもスナッパーロックスは超絶良い波です。でもすっごいコンペティティブ!
誰でも入れますがなかなか自分の波を捕まえるのは大変です。
そんなポイントブレイクのひとつがバイロンベイのザ・パスです。
バイロンベイ自体が少しレイドバックした雰囲気の町で、ゴールドコースト周辺よりもロングボーダー人口が多いです。
波もノーズライディング向きの比較的メローなパーフェクトブレイクです。
結局のところ、波だけでなく、その場所に集うサーファーとラインナップや町の雰囲気なども含めてオススメのポイントを選んでいます。
ワイキキ
カリフォルニアに通っているときから、よく「早くハワイ行け」と言われてました。
でも波も大きそうだし、敬遠している自分がいました。
ある出来事があってハワイ行きを決意し、ノースショアに1ヶ月一人で行きました。
波はでかいし、コンディションは分刻みで変わるし、ボードは折れるし、最初の2週間はとてもチャージしたとは言えませんでした。
でもハワイは最高な場所です。
何故って、朝起きてサンセットビーチがダブルオーバーヘッドのセットがガンガン入っていても、10分走ってラニアケアに行けばオーバーヘッドくらいで落ち着いてたり、さらに40分走ってワイキキ周辺に行けば腰くらいだったり、チョイスは際限なくあります。
さらに、どこも1時間以内で移動可能。
こんな所、たぶんハワイ以外に無いと思います。まさにサーフィンの聖地です。
ワイキキにも色々なポイントがありますが、どこも素晴らしい波です。
特にクイーンズのきれいなレギュラーが好きだったので、ノースショアに疲れたらたまーにワイキキに行ってノーズライディングをしていました。
もしあなたがサーフボードを持っていなくても、ビーチにはレンタルサーフボードがたくさんありますし、サーフィンスクールも至るところにあります。
そういう意味ではワイキキは世界で一番サーフィンをはじめるのに適した場所かもしれません。
鵠沼
千葉県の太東と迷いましたが鵠沼をチョイスしました。
波もロングボード向きですが、鵠沼がすごいのは定期的に素晴らしいロングボーダーを輩出しているところです。
ショーロクさん、チャボ、シンジョー君、さらに若い世代の優秀なロングボーダーもたくさんいるようです。
日本のサンディエゴみたいなところですね。
良い見本がたくさんあるんだと思います。
ジョエルチューダー先生がダクトテープを開催したっていうのも大きいと思います。
YouTubeで色々見える今だからこそ、同じラインナップで優秀なサーファーのライディングを見て五感全てを刺激するのって大切だと思います。
七里ヶ浜
最後はホームポイントの七里ヶ浜。
自分はそのはじっこの腰越周辺でサーフィンをはじめ、葉山に引っ越した今でもホームブレイクは腰越周辺です。
ポイントで言えば、鎌倉高校前からコジキまでの間でサーフィンをしています。
鵠沼がサンディエゴなら、鎌倉はサンタクルーズといったところでしょうか。
比較的波もコンスタントで、七里ヶ浜といっても稲村ヶ崎から腰越までバリエーション豊かな波があります。
そのほとんどがメローなリーフブレイクなので、腰くらいの時はロングボード天国だと思います。
潮が上げすぎると割れづらくなりますが、そんな時は由比ヶ浜に行けばサーフィン可能だし、詳しくは書きませんが近所の逗子や葉山にもサーフスポットがあります。
波のある日の海を見れば一目瞭然ですが、ロングボードやミッドレングスでサーフィンしている人が多いので、遊びに来ても良い意味で目立ちません。
色々と紹介しましたが、全て私の主観です。
もしかしたら5年後は順位もポイント
も入れ替わっているかも知れません。悪しからず!