ショート、ロング、ミッドレングス?

ショートボード一辺倒だった90年代中頃にロングボードが復活、そしてフィッシュやシモンズが注目された頃からミッドレングスのバリエーションが増えてきて、最近はショートボーダーがシングルフィンに乗ったり、一部のマニアはフィンレスに傾向したり。
業界が作った価値観の一択が20世紀までの主流だとしたら、21世紀は鎖国が終わり自由な時代になったと感じています。
でも選択肢が多すぎると選ぶのが大変。
一体理想の相棒はどんなサーフボードなのか?
ショート、ロング、フィッシュ、エッグ、スタビー、アライア、ハンドプレーン、マット、SUP、ガンと言った道具を全て試してきた経験に基づきコメントしたいと思います。
結論
- 波によって変わるから何本か欲しい。
- 出来ればガン(大きい波用)は1本欲しい。
ドライバー1本でゴルフする人がいないように、本来はサーフボードも1本だけで全て対応って難しいです。
最低でも2本、出来れば3〜5本くらい欲しいです。
小さな波には浮力があって、ロッカーも緩めの推進力があるボードが良いです。
クラシックなロングボードとか腰以下の波で乗ると最高に面白いですよ。
逆に胸以上だと一気にコントロールするのが難しくなるので、ミッドレングスかショートボードの出番です。
ショートボード、ミッドレングス、どちらが良いかはあなたの気分次第です。
テイクオフに苦労せず、気持ち良いカービングが出来るボードを選ぶと良いです。
浮力のあるボードに乗ると浮力のないボードに乗れなくなるという意見もありますが、間違いです。
むしろ、ロングとショートの両方に親しんでおくとミッドレングスやガンにもすぐ馴染めます。
対応出来る幅が広がり、色々な状況で楽しめるようになります。
言い方を変えれば可能性が広がります。
ガンって聞くと「俺はビックウェーバーじゃないから」と言われそうですが、何も20フィート用のガンを用意しようって言いたいのではありません。
「今日は波大きいな〜、ちょっと緊張するな〜」という日に「1秒早くテイクオフ出来る道具」の事を言ってます。
多くの場合はミッドレングスをガンとしても兼用出来ると思います。
リッピング、チューブ、ハングテン、ラウンドハウスカットバック、難しい技がバシっと決まった1本は記憶に残ると思います。
でも、緊張感のある状況で狙いを定め、テイクオフを成功させる。
そういう1本はずっと忘れない1本になります。
その1本を安全にメイクするために、緊張する状況で心を落ち着かせるために、信頼できるガンをコレクションに加える事をオススメします。