サーフィンにセンスは必要?
一言で言い表すのは難しいけど、それが有るのと無いのでは全く違う上達曲線になるもの、それがセンス(資質)の有無だと思います。
センスは磨く事も出来ますが、ある程度は持って生まれたものもあると思います。
ジョエルチューダーとトッシュチューダー
パッとカレンとトムカレン
親子でこんなにサーフィンがずば抜けて上手いのはただの偶然でしょうか?
やはり血筋ってのもあると思います。
センスを継承しているんですね。
では、そんなサーフィンのセンスを持っている人はそんなにいません。
かくいう私自身も、サーフィンのセンスが良いほうだとは思っていません。
未だに出来ない事のほうが多いし、新しいテクニックを習得するのに人並み以上に時間がかかりました。
反面、コンテスト会場でセンスのある若手がグングン上手くなるのを見てきました。
センスがある人はすぐ上手くなるし、多くの場合はスタイルもイケてるんです。
当時は羨ましいような、悔しいような、そんな気持ちでセンスのあるサーファーを見ている自分がいました。
でも、ある時からセンスについて考えるのを辞めました。というか気にならなくなりました。
なぜならば、人と自分を比べても仕方ないからです。
コンテストには勝ち負けがあるので、勝つためにはライバルより点数の出るサーフィンしないといけません。
でも、それ以外の場面では人と自分のサーフィンを比べる必要なんか無いのです。
それよりも、もっと大切なことがあるって思っています。
それは無我夢中で楽しむこと。
言い方を変えると、自分に夢中になれるかどうか?
面白いものでサーフィンのセンスがあって、すぐにプロサーファーになった人ほどサーフィンから簡単に離れます。
サーフィンなんか簡単という人ほど、自分に夢中になるのは難しいんです。
感動するような達成感を感じるのも難しいです。なぜなら簡単に出来てしまうから。
誤解を恐れずに言えば、センスに恵まれてない?人はいっつも楽しんでます。
「なかなか上手くならない」と言いつつも、常に一生懸命サーフィンに向き合っています。
常にやりたい事と出来ることのギャップを埋めるために、当人なりの努力もしています。
スクールに行ったり、トリップに行ったり、ビデオを見たり、道具を工夫したり。
「なかなか上手くならないけど、サーフィンが大好き」
そんな人が1番長くサーフィンを楽しめると思っています。
さらに言えば、センスがあってもなくても頑張って蓄積した経験はあなたを裏切りません。
目が覚めるようなマニューバーは出来なくても、経験を積めば自分なりの乗り方でどんな波にも乗れるようになれます。
プロサーファーみたいなサーフボードを選ばず、自分にあったサーフボードを選べば間違いなく乗れます。
待ちに待った素晴らしい波でサーフィンしている時は、みんな自分に夢中です。
まわりがどんなサーフィンしているかなんて気にならなくて、自分に夢中になります。
上手い人もビギナーも精一杯のマニューバーを波にぶつけます。
上級者は冷静に波を見極めセクションに応じたターンを駆使してくるだろうし、ビギナーは必死にサーフボードを踏み込んで横に突っ走るでしょう。
そんな状況では、みんな自分が主人公。
みんな上がったあとは大興奮。
それで良いんじゃないかと思います。
センスの有無より、いかに楽しめているか?が大切。
好きこそものの上手なれ。
でも、センスがあってもなくても目標や向上心と言ったモチベーションがないと途端にサーフィンはつまらなくなります。
なんでもいいので何か目標を持つのが良いと思いますが、なんとなく情熱が湧いてこない時は客観的な意見や刺激が必要かも知れません。
そんな時は遊びに来てください。
人を気にせず、自分に夢中になれるサーフィンを発見しに一緒にサーフトリップに行きましょう。