Kook box Son of Sam ピグに1年乗り込んだ感想

ここ1年くらい、ホームポイントでロングボードする時は「ピグしばり」しています。

コンペティター時代はワイドノーズのナローテール、それ以外はストレートなアウトラインの重たいシングルフィンばかり研究していたので、ナローノーズとワイドテールを組み合わせたピギーなデザインには乗り込む機会がありませんでした。

そのため、最初はピグの良さを引き出せず、扱いにくさだけしか体感できなかったです。

ここで「このボード調子悪い」って言っちゃうのは簡単ですが、それじゃあ可能性を限定しちゃうだけですよね!

せめて何が悪くて思い通りにコントロールできないのか原因だけは突き止めようと思いました。

昔からそうだったのですが、乗っていきなり調子が良いボードよりも、最初は苦戦を強いられるようなサーフボードが好きです。

時間をかけてサーフボードに隠されたギアを探していくといえば良いでしょうか?あるいは自分で取扱説明書を書き上げていくといったほうが伝わるでしょうか?

いずれにせよ、小さな壁を乗り越えるような目標を持って海に向かうのが好きなのです。

話がちょっとそれましたが、約1年経った今、めっちゃピグを楽しんでいます。

結論から言うとピグはロングボードのアウトラインの中で最も乗りこなすのにスキルを求められるデザインだと感じました。

ノーズ付近のボリュームが少ないので、波が弱いとノーズに移動しても充分なリフトが得られず失速してしまいます。

だからピグでノーズをバシッと決めるには、波の力のあるところにボードをロックさせなきゃいけないです。

普段ワイドノーズに乗っていると、急に補助輪を外されたような感覚になります。

だけど、言い方を変えればその場所こそが本来のノーズライディングのポジションなのです。

たるいセクションで岸に向かってナナメ45度にサーフボードをセットするノーズよりも格段にスリルがあるノーズライディング。

それがピグのノーズライディングポジションでした。

コントロールに関しても、頭を柔軟にする必要がありました。

ターンする時はしっかりテール寄りに行かないと曲がらないです。

ノーズは細く軽いので少しステップバックすれば曲がりそうですが、サーフボードの後ろ半分の面積が広いのでしっかり後ろに乗らないとカービングできません。

しかし、フィンの上にしっかり軸足を乗せて踏み込むと、細いノーズは水から簡単にはがれますし、テールエンドのカーブも効きますし、スイングウエイトも軽いためカービングは想像以上にクイックです。

Kookboxのsan of Samは全体的に薄くてレールもシャープですがベルジーさんのピグはレールももっと厚いので、だいぶ乗り味も変わってきそうです。

まだ足を一歩踏み出したばかりのピグの世界ですが、コツコツと研究してもっと機能を引き出していきたいと思います。

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