サーフボードバフ仕上げ

サーフボードの表面が鏡のようにピカピカに光っている仕上げをバフ仕上げと言います。

ピカっていても曇っていてもサーフボードの性能は変わりませんが、ティントやピグメントなど樹脂カラーで色付けされたロング、フィッシュ、クラシックなガンなどをピカピカに磨き上げるとそれは芸術品の領域に近づきます。

昨年からバフ仕上げの職人としてのキャリアをスタートして1年以上経ったので、この1ねんで気づいたことも含めてマニアックな話題を展開していきたいと思います。

繰り返しますが、サンディングフィニッシュでもバフ仕上げでも性能は変わりません。

完全に見た目の問題です。

さて、バフ仕上げの作業は大きく分けると3つの行程に分かれます。

グロスコート

ライコールと呼ばれる特殊な樹脂をサンディングが終わったサーフボードにコーティングします。

普段使うブルーレジンに比べてライコールはすこーし赤みがある色をしていて、めっちゃ硬貨が遅いです。

感覚的には普通の樹脂の倍くらい硬化剤入れるイメージです。

効果が難しくいのになんでわざわざこれを使うのか?

昔から使われているので、他にも理由があるのかもしれませんが、ライコールの方が硬い印象があります。

カチーンと固まってくれるので、研磨がしやすく、傷も残りづらい気がします。

でも、普通に小売してないので、サーフボード工場以外でライコールを使う機会は無いと思います。

結論から言うと普通の樹脂でも光るので、ライコールにこだわらないでください。

研ぎ(サンディング)

2、コーティングされた樹脂の表面をサンドペーパーで研ぐ作業

3、コンパウンドを使って光沢を出す作業

ピッカピカに光らせるための準備として、まずは研磨する樹脂の層を作る必要があります。

そのため、サンディングが完了したサーフボードにバフ仕上げ用の特別な樹脂をコーティング。

そして、コーティングされた層の表面をサンドペーパーで研いでいきます。

尚、クロスの上に乗っかっている樹脂の層は厚さ1ミリも無いので、勢いよく削りすぎるとコーティングの下にあるクロスが出てきてしまいます。

クロスが出たら作業は失敗!

失敗したらいくら磨いても光らないので、クロスが出てしまった場合はコーティングから作業のやり直しです。

なので研磨作業の際はとっても慎重にマシーンをサーフボードに当てていきます。

順調に研磨が進んだら仕上げの工程に入ります。

マシーンのパッドをウールに変えてコンパウンドを塗り、サーフボードにマシーンを当てていきます。

この時、それまでの研磨作業が均一に出来ていたらすぐに光るのですが、ムラがあるとなかなか光りません。

光らない原因はコーティングされた樹脂の表面に残った細かな傷が原因なので、ひたすらその傷が消えるまでコンパウンドで研磨します。

細かな傷も取れると徐々にサーフボードが光り出し、表面にライトや自分の顔が写り込んできます。

完全に光ったら最後にサーフボードの表面に残ったコンパウンドのかすを取り除き作業完了。

ピッカピカに輝くサーフボードの出来上がりです。

サーフボードリペア屋さんもしてますので、湘南の海辺に住んでいる方がいたら気軽にご相談ください。

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