サーフィンとライフスタイル

自分に感動したい。

サーフィンの楽しさあるいは、なぜそんなにハマっているのかを聞かれて説明に困った事はありませんか?

大自然の一部になる非日常の体験、

波との真剣勝負、波との調和、波とのダンス、

海の上から見る朝焼けや夕焼け、

同じ波は2度と来ない切なさ、

良い波に乗った時の気持ちよさ、

絶対に良いと思って行ったら波が無かった時の脱力感、

上がった後のまったりした疲労感、

仲間とのセッションやサーフィン談義

コミュニティーとの一体感

トリミング中に足裏から伝わってくる波のバイブレーション

ボトムで溜め込んだエネルギーをトップに向けて解放する時の解放感

ノーズライドしている時に感じる鳥になったような浮遊感

旅に出てご褒美のような波に出会った瞬間

スタイルの追求

サーフィンの素晴らしさを一言で伝えるのって難しいですよね。

もしサーフィンの楽しさを一言で伝えるとしたら、私は

「色々あるけど、自分に感動できるから」と言い切ります。

でも感動する体験って、毎回できるわけじゃないし、むしろ数年に一回くらいしかありません。

情熱を注ぎ続けた末にある、ご褒美みたいな貴重な体験なんです。

初めてサーフボードの上に立った時

初めての海外サーフトリップ

初めてのマリブ

初めてのノースショア

スノーサーフィンとの出会い

地図と天気図だけを頼りに探し当てたあの波

デカすぎて歯が立たなかったあの日

慎重に狙いを定めてドロップしたあの波

戦場から戻ったような安堵感を感じたあの旅の帰り道

サーフィンを通じて出会った、何年経っても忘れない瞬間。

安全第一を心がけつつも、真剣勝負に備えて体を鍛えたり、自分の時間、情熱、お金をサーフィンに費やし、情熱を注ぎ続けて、そんな瞬間を追いかけ続ける。

それが楽しいからサーフィンをしているんだなぁって思っています。

その時、その場所にいること

サーフィンは読むものでも、見るものでもなく、評論でもなく、海に入って実践するものです。

さらに言えば雑誌やYouTubeで目に映る最高の波は、次の休みの自由時間に近くのサーフポイントで乗れる可能性はゼロに近く、自分から乗りたい波に会いに行くしかありません。

でも、いきなり波が良いからって会社を休んだらクビになったなんて笑い話にもならないので、普段から少しづつ自分のライフスタイルをサーフィンよりにデザインするところから始めます。

休みの日に予定を入れない、あるいは「行けたら行く」というワードをゆるく使い始めるところからスタートする感じですね。

あるいは、休みの日に行ける範囲で1番楽しめそうな場所に行くってのも良い手段だと思います。

湘南がダメなら、千葉、あるいは静岡、あるいは茨城。

待ってダメなら追いかけてでも、乗りに行く。そんな情熱があれば、良い波に出会える確率はグッと上がります。

生涯をかけてターンの品質を上げる

ターンはサーファーの品質表示です。

どんなにターンが上手くなっても上には上がいます。

昔、コスタリカで行われた世界選手権に出たとき、世界中から上手なサーファーが集まりました。

当時ロングボードに乗っていたジュリアン・ウィルソン、カイ・サラス、トミー・ウィットとか、みんなとってもサーフィンが上手でした。

しかし、唯一今でも目をつぶれば思い出せるマニューバーのはコンテストディレクターだったナット・ヤングさんのドロップニーターンです。

キレ、スピード、パワー、全てが別次元でまさにカーヴィングそのものでした。

見る人が見ればわかるその人の本当の実力

それはターンに現れます。

ケリースレーターさんは「今まで一度も満足いくボトムターンが出来たことがない」そうです。

ケリーさんも生涯をかけてターンの品質を上げていきたいって思っているくらいなので間違いないですよね。

そのために、小さくても大きくても海に入り、いろいろな道具でいろいろなターンを楽しみながら質を上げていくと良いと思います。

ここでは深く触れませんが、ノーズライドもチューブライドもエアーも結局は手前のターンが鍵なのです。

自分に合ったクイーバーのチョイス

当時15歳だった私はサーフィンを始めるにあたり、まずは雑誌「fine」を買ってサーフィンを知ろうとしました。

たしかにロブマチャドさんの特集があってライディングの写真もありました。

当然、サーフボードもペラペラのトライフィンのショートボードです。

その後、同級生の塾の先生に鎌倉のサーフショップに連れて行ってもらってめでたくショートボードの中古を5万円で購入。

そのサーフボードで1ヶ月毎日のように海に入り、やっとサーフボードの上に立てました。

当時は時間が有り余っていたので、その1ヶ月を耐えることが出来ましたが、今ならどうでしょう?

たぶん、「向いてない」と思ってやめちゃったと思います。

いきなりショートボードは相当な資質が無いとやっぱり難しいです。

サーフィンは波に乗る行為なので、波に乗れてなんぼの世界。

カッコいいイメージも大切ですが、自分のレベルやスタイルに合った道具を選ぶことも重要です。

かくいう私も自分のショートボードをリペアしてもらっている期間に借りたロングボードでサーフィンが一気に楽しくなりました。

たくさん波に乗れる道具で毎日楽しくサーフィンしていたら、やがてレベルも上がり大会の出たり、スポンサーもつくようになりました。

その後、サーフィン修行で海外の色々なポイントに行くようになったのですが、カリフォルニアでは今で言うミッドレングスが当時から普通に乗られていて、オーストラリアに行ったらアライアで遊んでいる人がいて、ハワイに行ったら大きな波でガンを使ってサーフィンしている景色に触れ、私も全部試してみました。

ミッドレングスはショートボードよりはるかに乗りやすいし、ロングボードよりも気持ちよくターンができました。

アライアは難しかったけど、レールを波に差し込む事で推進力が生まれることを体感しました。

そしてガンを使えば、大きな波も比較的安全に乗れる事を知りました。

異なる状況下で色々なサーフボードを試した結果、万能の道具というのはなくて、波質に応じた適切な道具を選ぶことでサーフィンはもっと楽しくなる。

自分に夢中になって楽しむことができる事を知りました。

波に乗る、さらに言えば、その波からパワーをもらって気持ちよく滑走するにはスキルも大切ですが道具も大切なのだと実感しました。

まとめ

サーフィンをライフスタイルの一部にするとQOLが上がると思います。

でも、ただサーフィン知るだけでなく、その魅力をもっと知るには、サーフィンをしている自分に夢中になるには、情熱と探究心が欲しいところです。

いろんな楽しみ方があるのもサーフィンの良いところですが、乗る波、道具にも気持ちを注ぐとさらにサーフィンが楽しくなると思います。

QOL上げてきましょう!

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